夏の事。

「ち、ちげーよっ!!ちょっと……」


と、口ごもるタケルに

「何お前、しょっぱなから俺の可愛い姪っ子ば手ぇ出しやがって〜」

と、グリグリ頭をこねくり回された。


「で?めんこくなったべ?
あかり。」

ヒサシはニヤッと笑う。

その言葉に
頭をグリグリされ

「いてて…」と呻いていたタケルは不意に約5年振りに会ったあかりを思い出し、ほんのり頬を赤らめた。


「ほんっとーに正直なヤツだなぁ〜お前!!」

ケラケラと笑うヒサシに

「っせー、ばかやろー!!」


そんな言葉を交わしつつ、ふと我に帰った。


「そういや、あかり、この時期に来て、学校は?」


「…あぁ…まぁな…。」
と、ヒサシは口ごもる。


その様子を見てタケルは

(……………?)

と疑問に思った。


(そういえば、ばあちゃん、3ヶ月前にあかりのトコ行くっつって、随分と帰って来てなかったな…)


ヒサシは

「俺の口からは言えねーから、じいちゃんかばあちゃんに聞け。」と言う。


タケルはヒサシのその様子にますます疑問が深まった。


(…あいつ、どうしたんだろう…

そういえば、会った時、辛気臭い顔してたな…)


あの頃は、あんなにキラキラとした笑顔をしていたのに……。


ふと、昔の事を思い出した。