夏の事。

門脇アヤトもあかりの病室に入るなり、人が沢山いる事に目を見張った。

そして…


「あの…突然すみません…。
僕…門脇アヤトと申します。」


「かど…わきくん?それであかりに何か用?」


あかりの母は突然の来客に驚きつつ、アヤトに声を掛ける。


アヤトは…

ガバッと土下座した。


「あのっすみません!!
あかりのお腹にいた子ども、実は僕の子なんです!!」


と言いながら床に顔を近づけた。


「……どういうこと?」


母はアヤトの言葉に驚きを隠せない。


「ホントにあからに子どもがいて、ま、まさかこんな風になるとは思わなくて…

金なら出しますっ!
あかりさんと話させて頂けませんか?」


シン…となる病室。

あかりは

カタカタ…

震えが止まらない。