それでも後悔をしていたのは


(赤ちゃん…)


飛び降りる際


僕がいるよ…


ここにいるよ…


と、問い掛けてくれていたように、胎内を動いていた子どもの存在だった。




………落下したショックで、搬送されてきた時には胎内で動かなくなっていた。

(…………ッ)


腰の辺りから鈍い痛みが生じた。

3ヶ月前手術して、時間経過と共に消えて無くなる痛みなのに。


何故かあかりにはその痛みを感じ、痛みを感じる為に、

「なんで生きていたのだろう」

と後悔する。


それがあかりの今の日常だった。