『助けてあげられなくてごめんね…。

一緒にいてやれなくて、ごめんね……。

僕は貴女を選んだ。

僕は貴女がどんな選択をしたとしても。


…僕は貴女を幸せにする…。』


(待って…待って……)


段々暗闇が薄くなり、白んできた。





「待ってっ!!置いて行かないでっ!!!」


白い天井が見え、あかりは目に涙を溢れさせ、叫んでいた。

「あかり…大丈夫かい……」

心配するあかりの祖母が、あかりの顔を覗き込んでいた。