夏の事。

「……え?」

あかりにはあかねの言葉が良く分からなかった。

「ほら、私って、親から何でも買って貰ってるしぃ、何でも思いのままになるしぃ。
けど、あかねが持っていないものをあかりが持っていたの。
それが許せなくて、ついねぇ」


「もしかして、みんなが話し掛けなくなったも…あかね?」


あかねはクスクスと笑いながら

「そぉそぉ、あかりが妊娠したって弱み見つけちゃったから、ついね。

『沢山の男の人とエッチして、妊娠しちゃったみたいよ?』

って。」


「…………ッ!!…なんでッ!?」

そんな根も葉も無い嘘……ッ!!


「だぁからぁ〜分かってくれないかなぁ。

あかりの事が

「嫌い」だって言ってんのよ。」

あかねはいきなり強い口調になった。