夏の事。

翌日。

「あーかり」

今まで無視していた筈のあかねが、あかりを呼んだ。

「………」

あかりは出来るだけ避けようとした。

昨日の「ニヤッ」と笑ったあかねの顔が

とても悪意のあるものだと感じ

「あかりー」
と可愛らしい笑顔で笑い掛けてくれたあかねとは別人の様だったから。


…嘘であって欲しかった。
いつから関係を持っていたのだろう。
学校で一人になったのは…やっぱりあかねのせいだったの?

うざったいショートメール…あれは何?


あかねではないと、そう信じたかった。