夏の事。

気のせいかもしれないけど。
あかりは子どもの事かもしれない。
そう思った。



けど
(私、あかねにしか喋ってない)

あかりの取り巻く環境が、ガラッと変わった気がした。

あかねを信じたかった。

「言ってないよね?」と。

しかし、あかねはあかりが近付くと、どこかに行ってしまうし、同級生はあかりの存在すらないように、クラスで過ごす。

(透明人間なのかもしれない)

あかりは自分の事をそう思った。

気付けば1ヶ月経とうとしていた。

医師に決められた期限を有に超えている。

毎日親に話そうとしていたのにかわされ。

(どうしよう……どうしよう……)

そんな風に思いながら、何も行動を起こせない自分に焦りを感じた。

(あの時は一人で病院に行けた筈なのに、なんで行けないの…?)

下腹部は
ピョコッと動くようになった。


相変わらずしつこいショートメール…。
完全に一人になった学校。

あかりにはどうすれば良いのか分からなかった。

(……誰か…助けて………)

下腹部に手を当てた。


ピョコッピョコッ。

お腹の中の子どもはそう手を当てた行為に返事をしてくれてるかのようで、うれしい反面、何か追い詰められているような、そんな気がした……--。