夏の事。

ザワザワ…と教室から人の声を感じる。



「えっ。」

「ちょ、ちょっと声大きい……」

不安を感じたあかりは


朝、来るなり、
「昨日はどうしたのぉ?」

と聞いてきたあかねに
あかりは誰も聞いていない廊下の隅を選び、
昨日の事を話した。


誰かに相談がしたかった。

けど誰に…?
あかりの顔しか思い浮かばなかったからだ。


「それでぇ?産むの?産まないの?」

「……親には話せなくて…
アヤトには「ホントに俺の子?」って。
写真見せたら、「気持ち悪い」って言われちゃったの…。」


「あかりはどう思ってるの?」


あかりは下腹部に手を当て

「……アヤトにはそう言われたけど…私中絶とか…考えられなくて……」


そう言った。