夏の事。

朝、母の作った料理を気持ち悪くて半分以上残したのに。

朝起きて洗面台で見た自分の顔色が真っ青だったのに驚いたのに。

お母さんは気付いてくれないの?

「大丈夫?」って聞いてくれないの?


「勉強勉強」
毎日、なんでそんなに言えるんだろう。

(やっぱり、今回もお母さんは、私の味方なんてしてくれないんだ…)



なんで、そこまで、成績ばかりに固執するの?

そう思いながら、下腹部に手を当てる。

なんだか、「この子」だけが味方の様な気がしてきた。

このままでいられる訳がない。

ちゃんと話さなきゃ、話さなきゃ。


そうじゃないと……。


あかりは不安を覚えた。