夏の事。



「……12月に来てなかったと言う事は…最終月経日から数えて妊娠3ヶ月くらいってとこだね。

ちょっとエコー取らせてね。」


そう言われ、俯いていたあかりはウィーンと機械が上がり、足が高い所に置いてある婦人科検査用のベッドに身を預けた。


「………ッ!!」


中に異物が入る。

(痛…っ)

小型のカメラを中に挿入された痛みと

カーテンで仕切られているけど、
アヤト以外の初対面の男性に
あかりは自分の陰部を見せること。


このことは、あかりには「屈辱」でしか無かった。


「子宮は正常だったから。
今度はあそこに寝て?」


医師は近くにモニター機器が置かれている平らのベッドを見て、そう言った。