この身に起きた衝撃だと思えない衝撃を受けた翌朝。

アヤトの家から一体どんな風に帰ってきたか…そんな事も一切覚えのないまま


あかりは昨日の着の身着のまま、仰向けで寝ていた。



太陽の光がカーテンの隙間から出ている。

あかりは、ぼんやりとまぶたをゆっくり開け

体を横向きにしてゆっくりと起き上がった。


(………………)


もしかしたら昨日の事は嘘だったんだろうか…。

あかりは自分にそう問う。

しかし、昨日投げ捨て、寝たらしかった、床に散乱した鞄の中身に


<妊娠検査薬>。




……ああ、あれは現実だったんだ…………。

あかりは、昨日起きた事が夢じゃない事を悟った。