夏の事。

トン…
トン…

と、近付く階段の音。

更にドキドキしながら、右往左往をタケルは繰り返す。

(や、やべーって!!どうしよ!!なんかの反動で押し倒しちゃったりしたら…!!!!)


半ば考えすぎなタケルは、どうしようか考えつつ、


(ええーい!!なるようになれーい!!)

と、引いていたカーテンをモジモジと触りながら、登っていく階段を聞いた。


しかし。

トントン。

襖のノックを聞いたタケルは

どきーんっ!!


と、動揺する。

シャッ!!

瞬時にカーテンを開き、


「は…はい…?」

と、窓の外を見ながらそう言った…。

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ドドドドド……。

自分の心臓がこんなに鳴る日が来るとは思わなかった。

タケルはあかりの前で正座になりながら

(落ち着けー落ち着けぇぇ〜俺っ!!)

と思う。


「…………」


あかりも俯きながら正座で何かしら考えてるようだ。

可愛い。
好きだ。
抱きしめてやりたい。


そう思いながら、普段あかりと、何の気無しに接していても、こうやって対面をしてみると、何を話したら良いか分からない。

あかりを引き止めた張本人であるひとみは、先ほど、

「ごゆっくりぃぃ〜」

ニヤニヤとタケルを見て、そう言い、お茶とお茶菓子をお盆に置いて行った。


「ね…ねぇ…?」


パッとタケルを見て、あかりは何かを話そうとする。


「な、なに?」


タケルはそう答え、あかりの返答を待つ。


「そ、そろそろお暇した方が…」

そう言ったあかりに

「ま、待って…。」

そう言い、座ったまま、あかりの服の裾を引っ張った。

ぐいッ

「え…!?キャ………ッ!!」

あかりは、座っていたタケルに真っ正面にダイブし、タケルの上に乗る。

(え、えっ!?俺何やっちゃってんの〜?!)

と、動揺しつつ、先程の事が半ば現実になりそうな予感がした。

「ま、まだ、ゆっくり…」
予感を頭の外に必死に追いやる。

真正面のあかりは

「う、うん…」
その言葉にタケルはホッとした。