夏の事。

一通りの作業を終え、あかりはタケルの部屋に向かう。

タケルの家も、まだ昔ながらの農家の家。

トントン…。


階段を昇り、タケルの部屋の襖をノックした。


『もう学校から帰って来た後だと思うから。』


タケルの父がそう言った事を思い出していた直後。


『…はい?』


と襖の向こう側から声が聞こえた。


あかりは

「あかりなんだけど…おじさんに話してみないかって言われて来たの。
入っても良い?」

と聞いた。


タケルは少しの間を置き


『おう、入ってもいいぜ』

とあかりに声をかけた。


あかりは襖に手をかけ、タケルの部屋を開けた。