「こんなに捜してるのになんで見つからない?
一瞬のうちにどこまで行ったんだよ…。」
さっき通ってきた道が突き当たりT字路になっていて屋台が左右に分かれて広がっている。
普通に楽しむのなら嬉しい展開だが、生憎、只今絶賛迷子捜索中な椋兎にとっては苦痛でしかない。
「う~ゎ。結構広いな。
しかもここを捜しても見つからなかったら元来た道を戻りつつ小道も確認しなきゃ。
泣いてなきゃいいけど…。」
聖歌が一人で泣いている姿を思い浮かべると自然と小走りになる。
(雪夜さん達の過保護が完璧に移ったな。
それでも良いとか思っちゃうあたりがまた惚れた弱みというか…。)
思わず苦笑いしてしまいながらも足は止めずに片っ端から確認していく。
右側の確認が終わり左側の屋台がなくなりそうになった時、金魚すくい・亀すくいの前で小さな子供達に交じって瞳を輝かせている聖歌の姿を発見し脱力した。
紛れも無くエンジョイしている。
そして自分が迷子になったことにさえ気付いてない。
さすがに少し怒ろうとかつかつ下駄を鳴らして近寄ると名前を呼ぶより少し早くぱっと聖歌が振り返った。
「うさぎ!亀と金魚凄く可愛いよ!!」
余りにも可愛い笑顔で笑いかけられ思わず固まってしまった。
しゃがんだ体制だったので自然と上目遣いになり不自然に固まった自分に(どうしたの?)の意味を込めて首を傾げてみせる聖歌。
その仕草に完全にノックアウトされ何も言えなくなってしまった。
「…はぁ~っ。何でもない。
それにしてもよく俺だってわかったね。まだ振り返ってなかったよね?」
「…あれ?そういえばそうだね。
なんでだろ?
足音?臭い?第六感?」
「なんかどれも動物的だね。
しかも臭いって!
俺そんなに臭う?」
「なんとなくノリで言ってみただけ。
別に臭わないよ?
ねぇ、うさぎ!あの子すくって!」
ひらひらと手招きされ、なんとなくなノリで軽く傷つけられた心を自分で慰めつつ、聖歌の隣にしゃがむ。
「あの子!」
さりげなくたもとを引かれて距離が近くなる。
聖歌の香りが鼻をくすぐりドキッとした。
一瞬のうちにどこまで行ったんだよ…。」
さっき通ってきた道が突き当たりT字路になっていて屋台が左右に分かれて広がっている。
普通に楽しむのなら嬉しい展開だが、生憎、只今絶賛迷子捜索中な椋兎にとっては苦痛でしかない。
「う~ゎ。結構広いな。
しかもここを捜しても見つからなかったら元来た道を戻りつつ小道も確認しなきゃ。
泣いてなきゃいいけど…。」
聖歌が一人で泣いている姿を思い浮かべると自然と小走りになる。
(雪夜さん達の過保護が完璧に移ったな。
それでも良いとか思っちゃうあたりがまた惚れた弱みというか…。)
思わず苦笑いしてしまいながらも足は止めずに片っ端から確認していく。
右側の確認が終わり左側の屋台がなくなりそうになった時、金魚すくい・亀すくいの前で小さな子供達に交じって瞳を輝かせている聖歌の姿を発見し脱力した。
紛れも無くエンジョイしている。
そして自分が迷子になったことにさえ気付いてない。
さすがに少し怒ろうとかつかつ下駄を鳴らして近寄ると名前を呼ぶより少し早くぱっと聖歌が振り返った。
「うさぎ!亀と金魚凄く可愛いよ!!」
余りにも可愛い笑顔で笑いかけられ思わず固まってしまった。
しゃがんだ体制だったので自然と上目遣いになり不自然に固まった自分に(どうしたの?)の意味を込めて首を傾げてみせる聖歌。
その仕草に完全にノックアウトされ何も言えなくなってしまった。
「…はぁ~っ。何でもない。
それにしてもよく俺だってわかったね。まだ振り返ってなかったよね?」
「…あれ?そういえばそうだね。
なんでだろ?
足音?臭い?第六感?」
「なんかどれも動物的だね。
しかも臭いって!
俺そんなに臭う?」
「なんとなくノリで言ってみただけ。
別に臭わないよ?
ねぇ、うさぎ!あの子すくって!」
ひらひらと手招きされ、なんとなくなノリで軽く傷つけられた心を自分で慰めつつ、聖歌の隣にしゃがむ。
「あの子!」
さりげなくたもとを引かれて距離が近くなる。
聖歌の香りが鼻をくすぐりドキッとした。

