オパール・オッドアイ

「私も毎日行きたい人だよ。
行きたいだけで実際にはしばらくお祭り自体行ってないんだけど…。」

「そうなの?」

「代わりに俺が祭に行っていろいろ買ってくる。」

「優しいでしょ?」

「何が優しいだよ。
毎年泣きついて無理矢理毎日祭に行かせるくせに…。」

「琥珀、苦労してるんだな…。」

「もう慣れたけどね。
これでもそれなりに苦労してるんだよ。」

「我が儘言ってる自覚はあるけど、やっぱりお祭り好きなんだもん。
雰囲気だけでも味わいたいじゃない?」

「姉ちゃん、それは人を振り回して良い理由にはならない。」

「…ごめんなさい。」

「どっちが年上か判らないな。」

うさぎにカラカラと笑われてしまい少しむくれる。

「そんなに笑わないでよ!!」

「笑われても仕方ない事を姉ちゃんがしているんだよ。」

「う~。
これからは、…少しは控えます。」

「完全に控えますと言わないあたり素直な聖歌らしいね。」

「本当、嘘でも控えますって言っておけばいいのに。
いや、もちろん嘘じゃない方がいいんだけどね?
変に素直だから怒りづらいったらないんだよ。
雪夜兄さんは完璧に姉ちゃんの味方だから俺だけなんかいつも孤独だし。」

「雪夜さんか…。
出来れば敵に回したくないな。」

「頭が無駄に良いからたちが悪いんだよ。
徐々に言い負かしていって気付いた時には追い詰められてる。
しかも…」

「しかも…?」

「…楽しそうなんだ。すっごく。」

「あぁ…。」

凄く納得した顔をしているうさぎ。

「頑張れっ!」

「これからはお前も標的になるんだぞ?」

「…二人とも笑顔が眩しいね。」

そんな話をしながら買い物を済ませていく。

最初は順調だったもののるーちゃんのメモの中に解らない物が出てきて困った。

「…ねぇ、えごまって何?」

「さぁ?」

「絵が書いてあるこま?」

「「それは無い。」」

「何も声を揃えて言わなくても…。
ちょっと冗談で言ってみただけじゃない。」

「姉ちゃん、目が本気だったから。」

「俺もそう見えた。」