オパール・オッドアイ

「聖歌、大丈夫?
ってうわぁっ!?」

うさぎ…。
本当にタイミングの悪い時にくるな~。

熱が出ているせいで変に冷静だった。
たぶん騒ぐだけの気力が無かったんだと思う。

「…とりあえずノックはしようよ。
後、今着替え中だから少し外出ていて?」

「ごめん!」

慌てて勢いよくドアを閉めて出て行った。

ドアが壊れちゃう。

そんなことを考えながら体を拭いて新しいパジャマに着替えた。

「もう着替え終わったから入って良いよ。」

「あ、あぁ。
その、この前といい今日といい重ね重ねすいません…。」

今だに顔を真っ赤にして俯き加減で謝罪するうさぎを見て、なんだか申し訳ない気持ちになった。

「こっちこそこの前はごめん。
もう少し考えて行動するべきだった。
それに今日のも事故みたいなものだから気にしないで?
それで?
お見舞い来てくれたの?」

「あぁ!そうだった。
琥珀に聞いたら久々に体調崩したって言ってたから大丈夫かな?って。
…あと謝りに来ました。」

話してる最中なのに頭がぼ~っとしてきた。
視点を合わせるのまで億劫になってくる。

「そっか、ありがとう。
友達がお見舞いに来てくれたの初めてだから嬉しい。」

今だったら普段なかなか言えない言葉も素直に言えそうだから出来るだけ話をしたい。

「友達になってくれてありがとう。」

「っ!
(…ヤバい。
その笑顔、可愛すぎる。
熱のせいで目は潤んで頬は紅潮してるし、ボタン掛け違えて微妙に開けて無駄に色っぽい。
頑張れ、俺の理性!
病人相手にこの状態で盛ったら友達辞めなきゃいけなくなる最低さだから!)
…どういたしまして。
今日はよく休んで早く治してね?
聖歌居ないと何してもつまらないから。」

「ふふっ。
ありがとう、うさぎ。」

「(…ここに長く居たら俺が壊れる。)
ああ!それじゃ。
もし何か用があったらメールして?
すぐ来る。」

「分かった。
その時はよろしくお願いします。
じゃあね。」

軽く手を振りながら見送ると入れ違いで雪お兄ちゃんが入ってきた。