オパール・オッドアイ

ぶすっとしてると今度は私が頬を摘まれた。

「ふみゅっ!?」

引っ張ると言うよりも頬を摘まんで感触を楽しんでいるみたいだ。
そこまで痛くない。

「お~、柔らかい。
やられたからやり返そうと思っただけだったんだけどこれって楽しいね。」

ふに。
ふに、ふに。
ふに、ふに、ふに、ふに。

「…聖歌だって充分過ぎるくらい魅力的だと思うよ。
自分を卑下しすぎの傾向がある。
容姿も俺好みで可愛いし、性格も好き。
素直で優しくて真面目で。
なにより関係を大切にしている。
それでいて繊細。
俺にとって聖歌は妹みたいでもあるけど愛する人でもあるんだ。
その人を侮辱するのは許さないよ?」

甘い言葉を囁かれているのと同時に頬を摘まれている現状。

ロマンチックとは程遠い。

複雑な気持ちだけど言われた言葉は嬉しい。

「解った?」

「うぅ。」

「うん、いい子。
今、瑠璃さんに頼んでご飯温めてもらってくるから少し待ってて。」

「あっ!!
そういえば待ってて寝ちゃったんだ…。
謝りにいかなきゃ!」

「別に大丈夫だよ、俺から言っておく。
それより食事持ってきたら凄いうなされていた事の方が心配だったみたい。
それで相談された俺が様子見にきたんだから。」

「そうだったんだ。
悪いことしちゃった…。」

「元気になったらお礼言いな。
それじゃ行ってくる。」

「うん。
ありがとう。」

笑顔で送り出してからふと気づく、と言うより思い出す。

寝汗でびしょびしょの状態で雪お兄ちゃんに抱きしめられた。

恥ずかしい…。

頭が多少回り始めて羞恥心が戻ってきた。

今のうちに着替えをしておこう。
自分でも気持ち悪いし汗も拭きたい。

そう思いたち、まだふらふらする頭を振って無理矢理起き上がる。

体を引きずるようにしながらなんとかタオルと着替えをベッドまで持ってくることが出来た。

いざ着替えようと上を脱いだ時奴はやってきた。