「もうそろそろ家の中に帰ろうかな。
水の中に入れないんじゃこの暑さは水着でも結構キツイ。」
まだ泳ぎ足りないけど今日はもう海に入れさせてもらえなさそうだし、砂遊びにも飽きてきた。
なにより普段クーラーのきいた部屋から出てこない(まだ日の出ている時間帯は特に。今の状態が奇跡。)私にとっては拷問に近い。
体に付いた塩水が乾燥して白く固まってきた。
「たしかに暑いよな。
二人には俺から伝えておくから帰ってシャワーでも浴びたら?
俺は、砂落とすついでに一泳ぎしてくる。」
なんとなく意識してしまうので二人に伝えてもらえるのはありがたい。
「そうする。
二人によろしくね。琥珀も気を付けて泳いでね。」
「ちょっと浸かるだけだし、もしもの時はうさぎも居るから大丈夫。
それに姉ちゃんみたいにぼーっとしてないから。」
「…さようですか。」
実際ぼ~っとして溺れたので反論できない。
悔しく思いながらもおとなしく家の中に入った。
「お帰り~。思ったより早く帰ってきたなぁ。
どないしたん?」
「海に入れないから暑くて。
そういえば、ごめんねるーちゃん。
結構何も手伝ってないよ!
何か手伝える事ある?」
「先にシャワー浴びて塩落としてきぃや。
乾いてパリッパリになってるやん。
仕事は仰山あるんやし、あがってきたら頼むわ。」
「わかった。ありがとう。」
ここには風呂場が二ヵ所ある。
一つは、洋風の猫足付バスタブで、もう一つは大きめの檜風呂だ。
ここに来ると必ず猫足バスタブで泡風呂を楽しむのが習慣になっていたもののたまには目先を変えてみるのも良いかもしれない。
そう思い立ち檜風呂に向かった。
「わー、久々に見たけど本当に広い。」
前に住んでいた老夫婦のこだわりが至る所に見て取れ、大きな窓の外にはプライベートビーチが見える。
「いい景色~。
早く体洗ってお風呂に浸かろう。」
…今思えば、この時気づくべきだった。
こちらから海が見えるという事は、もちろん海からもここが見えるという事に。
水の中に入れないんじゃこの暑さは水着でも結構キツイ。」
まだ泳ぎ足りないけど今日はもう海に入れさせてもらえなさそうだし、砂遊びにも飽きてきた。
なにより普段クーラーのきいた部屋から出てこない(まだ日の出ている時間帯は特に。今の状態が奇跡。)私にとっては拷問に近い。
体に付いた塩水が乾燥して白く固まってきた。
「たしかに暑いよな。
二人には俺から伝えておくから帰ってシャワーでも浴びたら?
俺は、砂落とすついでに一泳ぎしてくる。」
なんとなく意識してしまうので二人に伝えてもらえるのはありがたい。
「そうする。
二人によろしくね。琥珀も気を付けて泳いでね。」
「ちょっと浸かるだけだし、もしもの時はうさぎも居るから大丈夫。
それに姉ちゃんみたいにぼーっとしてないから。」
「…さようですか。」
実際ぼ~っとして溺れたので反論できない。
悔しく思いながらもおとなしく家の中に入った。
「お帰り~。思ったより早く帰ってきたなぁ。
どないしたん?」
「海に入れないから暑くて。
そういえば、ごめんねるーちゃん。
結構何も手伝ってないよ!
何か手伝える事ある?」
「先にシャワー浴びて塩落としてきぃや。
乾いてパリッパリになってるやん。
仕事は仰山あるんやし、あがってきたら頼むわ。」
「わかった。ありがとう。」
ここには風呂場が二ヵ所ある。
一つは、洋風の猫足付バスタブで、もう一つは大きめの檜風呂だ。
ここに来ると必ず猫足バスタブで泡風呂を楽しむのが習慣になっていたもののたまには目先を変えてみるのも良いかもしれない。
そう思い立ち檜風呂に向かった。
「わー、久々に見たけど本当に広い。」
前に住んでいた老夫婦のこだわりが至る所に見て取れ、大きな窓の外にはプライベートビーチが見える。
「いい景色~。
早く体洗ってお風呂に浸かろう。」
…今思えば、この時気づくべきだった。
こちらから海が見えるという事は、もちろん海からもここが見えるという事に。

