部屋へ戻ると、絵里奈が隅の小さなベッドを覗き込んでいた。 派手なネイルの爪で、眠っている大翔の鼻筋を優しくなでる。 「薫が一児のパパになってたなんてビックリ。彼女さんの子?」 「違う。親戚の子」 「ふうん……」 絵里奈がパッと向き直り、机についた。