「……ちょ、ちょ、何?」 俺は、かすむ視界に目を凝らし言った。 喉がつまった。 黒服の男がバッと顔を上げた。 「薫!気が付いたか!?」 信也? 俺は鼻をひくつかせた。 「…何、このにおい」 「ああこれ?蚊取り線香だ。この病室絶対、蚊いるぜ。俺2箇所もさされたもん。あ、待ってろ。今、医者呼んで来るから」 ……。 ……。 ……蚊?