プレハブハウスは煌々と炎を上げていた。 赤い炎が壁面を舐め、 濃厚な煙が立ちのぼる。 熱気が顔に当たる。 思わず、焼けてゆく大翔の姿が過ぎり、急いで戸に手をかけた。 戸には鍵がかかっていた。小窓から、赤く踊る炎が見える。 近くに、窓を割れそうな石はない。 くそっ! 俺は、火の少ない場所へ行き、腕で窓ガラスを叩き割った。 右腕に痛みが走る。 「う”っ…!」 何とか中へ入る。 いつもの見慣れた光景は、地獄絵図へと一転していた。