白い石畳に、赤く広がる染み。 小さなうつ伏せの体。 腕が歪に曲がっている。 歩道の人ごみを掻き分け、たどり着いた先。 握っていたおしゃぶりが落ちた。 そんな こんな、ことが こんな、ばかな ありえない、ありえない 不意に、肩を叩かれた。 振り返ると、落としたおしゃぶりが差し出された。 大翔の、ための…… 動けないでいると、冷静な声が振ってきた。 「あれはただの人形よ」