6階。 休憩所の窓辺に人だかり。 「どうしたんですか?」 声をかけると、初老の男が振り向いた。 「今さっきだ!誰かがこの窓から、ポーンって放り投げたんだ!」 何? 「赤ん坊をだ!信じられん!」 最後の言葉は背中で聞いた。 急いでエレベーターに乗る。 1階へ着くまでが、 永遠の時間に思われた。