夕貴と出会った場所へは、片道電車で一時間。

風邪気味の大翔を連れて行くわけにもいかず、

今日もヒカルに頼りっぱなし。

少し、自分が情けなくなる。

しかも、夕貴は見つからない。

収穫ゼロ。

暗くなった街を自宅へトボトボ。

が、そこで俺は見つけた。

――あれはもしかして……