俺はヒカルから大翔を取り上げた。 ベビールームへ戻り、おんぶ紐を取り出し、背中に固定する。 「ちょっと、どうするの!?」 「病院行くんだよ!」 「保険証あるの?」 「全額自費!!」 俺は急ぎ足で、そのままプレハブを出た。 ヒカルも後からついてきた。 「ついて来なくていい」 「黙って歩いてよ」 グラウンドを横切るとき、大翔の泣き声で、サッカーしていた何人かの生徒が、怪訝そう にこっちを見た。