「今、なんつった?」 保健室から戻った俺は、その話に耳を疑った。 「だから、アイツら、きもだめしに行ったんだ。ついさっきのことだよ」 弁当を片付けながら、尚輝が笑う。 「なんかさー、明がプレハブハウスから、赤ん坊の泣き声が聞こえるとか言っててさ ……て、おいっ、どこ行くんだ薫!」