「んもー、いーから保健室行きな」

昼休みまであと27分。

ダレまくりの俺に、カヨちゃん先生が、とうとう情けをかけた。

…愛してるよカヨちゃん先生。




ヒカルが去ってどのくらい経ったのだろう。

彼女を失い、心は真っ暗。

だが、失恋の痛手に苦しむヒマなどない。

俺が“1人にしてくれオーラ”全開なのにヤツは、かまわずミルク要求オムツ請求。

もちろん、夜泣きもバッチリだ。

泣き声が“ぼく空気とか読みませんから~”て聞こえるマジで。



白く軟らかい布団に俺はダイブした。

あーここは天国だ。

俺は枕に顔をうずめた。

だが次に目を開けたとき、俺は地獄に突き落とされることになる。