いつも強がりだったキミへ

「・・・小村さん、これを」


「・・・・手紙?」


高橋さんが涙ながら渡してくれたのは、淡いピンクの便せんにハートがプリントされている一通の手紙だった。



「....渡したくないな・・・っ・・・沢田君がいなくなったのを了承したみたいだわ...っ・・ひっ・・く」


高橋さんは、私に手紙を渡すとハンカチを持って涙を拭いていた。


「沢田君から小村さんに・・・受け取ってくれるかしら?」


「....隼ちゃんから・・の」


両手で涙をぬぐい、さっそく封筒を開けた。


「先生たち、私達はここで」


「・・っ・・そうですね」


「小村さん、落ち着いたら・・・私のところへ来てください」


「はい」


高橋さんの一言で病室には私と・・・・隼ちゃんだけになった。