あたしは頭を抱え込むようにしゃがみこむ。 足に力が働かなくてドシャッと崩れる。 「 アイッッ!??」 リュウ兄は混乱しているようだった。 ソイツは あたしの姿を見て嘲笑っていた。 脳裏に浮かんでくるのはあたしの両親が血まみれで倒れているところ。 冷たくなって、全く動かなくなった両親があった。 その時かすかに残っていたその匂い。 「―――ゔぁッ.......ぁぐッ.?....うッッ.....!??」 あたしの口から吐瀉物が出る。