「…母……さ…」 その部屋にあったのはどす黒い液体の絨毯( じゅうたん )と鉄のようなツンとした臭いと 仰向けになって、息をしてない母さんと父さんがいた。 「――んだよ、これ、?」 後ろにはリュウ兄がいた。 「リュ……に…」 あたしが呼ぶとリュウ兄はハッとしてあたしに自分の手で目隠しをした。 「みちゃダメ」 リュウ兄はあたしにそう言う。 だけど だめだよ。 リュウ兄が目隠ししてもあの映像が頭から離れないよ………? 気付けばあたしは涙を流していた。