暫くするとトラックが走る音が聞こえた。

窓から覗けば、もう居なくなっていた。


……色々ツッコみたいけど、もう忘れよう
疲れてたんだよ、俺もあの人も。


そんな訳で、深く考えない事にする。




出かける前に、ゴミ出ししなきゃな。

ゴミ袋を持って、外へ出た。


「あ、おはようございます」

お隣さんも、偶然外へ出てきた。

「おはようございます
 ……手伝いましょうか?」

俺の手元に目をやり、そう言われた。

「いえ、大丈夫ですよ」

だって、彼も同じくゴミ捨てに行く所だ。


「そうですか」

残念そうに言い、狭い通路も階段も、
何故だか横に並びながら歩いた。


……まさか。


嫌な予感に襲われるが、
そんな訳無い!
必死に振り払う。