「はーい」
どちら様ですか?と、
狭い隙間から外を覗き見る。
誰も居ない。
バタン。
隣のドアが閉まる音がした。
因みに、朝のお隣さんとは逆隣りだ。
……何だ?
足元を見ると、紙袋がある。
外に、ふせんが貼ってあって、
そこには『おすそわけです』と書いてある
……とりあえず、中に入れるか。
もしかしたら、ただのすごい人見知りで
親切な人かもしれない。
「大丈夫だったか?」
「あ、うん……何か貰った」
入江と2人で、紙袋を開けてみる。
中に入っていたのは……
自主規制の白ジャム。
入江は無言で、俺の頭を撫でた。
その目はとても、同情的だ……。
「あとで捨てといてやるよ」
「……お願いします」
もう泣きたい。



