携帯の着信を告げる振動を感じながら、
ああ、やっぱりマナーモードにしといてよかったなと思った。
段々と、着信と着信の間が短く、
震えてる時間は長くなってきている。
……大学で出くわすのが怖い。
でも他の誰かと一緒にいれば大丈夫かな?
久森対策を考えながら、揺られる事数分。
次の駅へ到着し、人が乗り込んでくる。
……なんか、急に混んでないか?
今までは、数人の高校生と、
あとは大学生以上であろう年代の人たち。
座席は埋まっているけれど、
他人とは密着しない程度だったのに、
今は隣との隙間が無い。
この辺で何かイベントでもあったのかな?
それにしても、男が多いな……。
右も左も、前も、男だ。
しかも皆一様に俺の方を向いている……。
ひょっとしてヤバい?
移動できないだろうか。
「ひっ……!」
身動ぎしようとした時、
首筋に生暖かい息を感じだ。
後ろの人、ハァハァいってる……!



