ドクンッと大きく心臓が高鳴る。 そこには何週間ぶりに見る先輩の姿があった…。 いくら避けたって… 連絡を取らなくったって… 会ってしまうとどうしようもないくらい"好き"という気持ちが溢れ出てしまう。 《私はやっぱり先輩が大好きだよ…》 熱くなった目尻を誤魔化すために、少し早足で進んだ。 角を曲がる時、先輩と目が合った気がして、その後も心臓の高鳴りは治まらなかった。