─次の放課─ がやがやと騒ぐ教室で、美緒が私の所へ走ってきた。 「楓、さっき話した男と今日会ってくれる?」 『え…?急だね』 「うん、なんか会ってくれるって話したらウザイくらい喜んじゃって…今日は無理かな?」 『今日はバイトないし…大丈夫だよ』 と、私が言うと美緒は"決まり♪"と言って、またメールを打ち始めた。 「じゃあ、昇降口で待っててもらうからそこまで一緒に行こ♪」 『うんっ分かった』