決心した頃にはもう昇降口に着いていた。 「楓ちゃんっ」 《ん?》 やっと聞き慣れ始めたこの声に振り替えると… 『せっ先輩!!なんでいるんですか!?』 隣りにいた美緒も驚いた顔をしている。 「期限今日までの水族館無料チケット貰っちゃって…楓ちゃん一緒に行けないかな?」 少し困った笑顔で言う先輩に私は開いた口が塞がらない。