「お互い災難だな。こんなことになるならちゃんと出しておけばよかったって後悔した。えっと……名前聞いてもいいかな?」


『…篠原…楓で…す』


「楓ちゃんね。俺は白石彩斗(サイト)今日はよろしくね?」




夢みたいだ……
ずっと聞きたかった声が聞けている。
彼は私好みの透き通った綺麗な声をしていた。


私…今彼と話してる。



そう考えると少し目頭が熱くなった。


《同じ学校だったんだ…全然気付かなかったな…》