海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜



仁藤は、下から覗き込むように尋ねた。

「まったく…、余計な事を…。なんていうかな…、親しくなるか、なんも気にならなくならないと…、なかなか呼べないたちみたいなんだ。」

「ふ〜ん。じゃ、松浦先輩が¨ちゃん¨付けで呼んでくれたら脈ありと思っていいんだ。」

「…、ったく…からかうなよ。冗談きついよ。」

「こんな事、冗談では言えないよ。松浦先輩、それは女の子がここまでしてるのに失礼ですよ。」