「なら…いいけど…。」 汐莉は、福永の返事に満足すると、再び浩二を睨みつけた。 たじろぐ浩二に、 「こうちゃんは、むか〜〜〜しからさぁ………。」 汐莉が、口撃を再開した時、車内アナウンスが乗り換えの名古屋駅に着く事を知らせた。 浩二はホッとする共に、福永を睨みつけた。 福永は、汐莉を制止できなかった後ろめたさから、汐莉の視線を避けて、謝罪のジェスチャーをしたのだった。