海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜



浩二は、仁藤との別れ際のやり取りはふせて報告していた。


「不満なんてないさ。」

「だったら、なんで?この先、あんな可愛い子がこうちゃんみたいなのを好きになってくれるなんて、ぜぇ〜ったいにないよ。」

と、汐莉は机を叩く。

「しぃーちゃん、いい加減にしてくれさ。いいじゃん、俺の事なんて。」