「でも、もう考えられるようになってきたんじゃない?」 「まだまだです。また、教えてくださいね。」 仁藤は立ち止まって頭を下げた。 「そう言えば、今度のロケ先の伝説知ってますか?」 「伝説!?」 「はい。なんか、夜に海の歌を聞いたカップルが幸せになるっていう。」