海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜



「いや…、わかってるな。」

「えっ!?」

「あの女の子…。」

浩二が指す女の子を汐莉は見た。

「あ〜あ、もえちゃんね。可愛いでしょ?今回は違うけど、将来はヒロインね。こうちゃん、タイプ?」

汐莉はからかってみたが、浩二の反応は予想と違っていた。

「あの子は、自分の演技が足りない事を、演じながら気付き始めてる…。」