「いや…、わかってるな。」 「えっ!?」 「あの女の子…。」 浩二が指す女の子を汐莉は見た。 「あ〜あ、もえちゃんね。可愛いでしょ?今回は違うけど、将来はヒロインね。こうちゃん、タイプ?」 汐莉はからかってみたが、浩二の反応は予想と違っていた。 「あの子は、自分の演技が足りない事を、演じながら気付き始めてる…。」