「またぁ〜。入部が2ヶ月早いだけですぅ。先輩…、最初に声をかけてくれた時もそうでしたね。」 浩二は、2年生の6月に学園祭が終わるまでの約束で、映画研究部に籍を置く事を汐莉達に頼まれた。 部員数が少なく、同好会への格下げの危機にあったからだ。 浩二も、それまで所属していた演劇部の脚本担当の3年生と対立し、自然と退部のような感じになっていた頃だった。