部活終了後、浩二は、仁藤を駅に送るように汐莉に言われ、自転車を牽きながら仁藤と歩いていた。 もちろん、素直に浩二が納得するわけはなく、同じ方面の女の子はいくらでもいると抵抗はした。 しかし、治療の礼ぐらいはしろと汐莉に睨みをきかされると、無駄な争いを避ける方を浩二は選んだのだった。 とは言え、乗り気ではなかったので、上の空になっており…。