第4章 決めた想い
7話 クランクアップ


「起きて下さい…。ご飯ですよ。」

浩二は、仁藤の声に反応して目を開けた。


浩二は、朝日とは呼ぶには高く上がった太陽の光りに目を細め、徐々に目を開きなおした。


「あ…、ともちゃん…。」

「こーちん先輩、どうしたんですか?こんな所で…。」


浩二は宿の近くの防波堤で寝転がっていたのだ。