「…だから…だよ。ともちゃん、口に出してるって見てたんだ…。なのに…、スケベ扱いされ、耳、引っ張っられ…、散々だよ。」 「そう。日頃の行いが悪いからそうなるの。」 愚痴る浩二に汐莉は、言い聞かせるように言った。 「確かに…。」 と、荒井が続くと、 「あれぇ、浩二君は悪い子に育ちゃったんだね。」 首を少し傾けて、美由紀が浩二の顔を覗いた。