海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜



「…だから…だよ。ともちゃん、口に出してるって見てたんだ…。なのに…、スケベ扱いされ、耳、引っ張っられ…、散々だよ。」

「そう。日頃の行いが悪いからそうなるの。」

愚痴る浩二に汐莉は、言い聞かせるように言った。

「確かに…。」

と、荒井が続くと、

「あれぇ、浩二君は悪い子に育ちゃったんだね。」

首を少し傾けて、美由紀が浩二の顔を覗いた。