海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜



その為に仁藤の顔はますます赤くなった。


それを見た、浩二は、

「そんな…、ともちゃん…、そういう事は…、もうちょっと…。」

「なに?こうちゃんは、草食なんですかぁ?」

汐莉は浩二を覗き込んだあと、仁藤を見た。

「ところで、もえちゃん。」

「はい。」

改まった汐莉の声に仁藤は背筋を伸ばした。

「こーちんって呼ぶ事にしたの?キモくない?」

「タバいですよね。」

汐莉の言葉に矢神が続いた。