仁藤はその手を、悩んだが、さっきまで浩二を握ろうとしていた手だけに、
断れば浩二のところへ戻ってしまうのではという考えで、美由紀の手を握った。

「私、あなた達姉妹にも…、しおりん先輩にも負けるつもりはありません…。」

「ともちゃん…、何を…。」

慌てる浩二に、美由紀はさらに一言を付け加えた。