海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜



そこには、髪の毛を腰近くまで伸ばした、静かな感じの女の子と、美由紀の妹の真愛がその後ろにいた。

首を傾げる浩二に、その女の子は微笑みかけた。

「チュンセ童子、お久しぶり。」

「えっ……美由紀ちゃん?!……でも……死んだって……。」

「彗星が騙したのね……。あいつはなまこになりますよ。」

そう言って、浩二の隣に笑いながら座った。