海の唄が聴こえる夜〜想いを君に伝えたい〜




浩二は防波堤の先端に一人でいた。
周りに人影がなく静かだった為、波のリズムに合わせて浩二は体を揺らしていた。


「どうしたのですか。悪いことをなさって天から落とされたお方ではないように思われますが。」

浩二の背後で女の子の声がした。

聞き覚えはないけど、何故か懐かしい声に浩二は振り返った。